新喜皮革社と宮内産業

日本が誇るコードバンタンナー!

コードバンは、世界で数社しか作ることが出来ず、この事実だけでも相当な特殊技術が必要なことは、伺い知れるわけですが、そんな中で、我が日本には、なんと二社のコードバンタンナーがあります。

 

新喜皮革社と宮内産業です。

 

凄い技術を有してることは、十分に想像出来るのですが、やはり、違いなど気になるところですよね。^^;

なかなか難しい話ですが、ネット情報をベースにまとめてみました。

 

新喜皮革社は伝統的な製法に強みがあり、仕上げを専門とするレーデルオガワ社や国外へジャパンコードバンとして提供しています。

宮内産業は、最新マシンによる現代的な製法で、美しい光沢や発色とタフな仕上げに強みがあります。

 

◆鞣し工程に注目!

詳しい事はわかりかねますが、両社は最初の工程で違いが見られます。

 

ヨーロッパなどから輸入されるコードバンの原皮は、鞣し処理(腐敗処理)をするわけですが、コードバンは植物のタンニン(渋)を使います。

 

新喜皮革社では、ピット槽と呼ばれる浴場やプールのような物があり、その中にタンニンを入れ、コードバンの原皮を付け込みます。ピット槽はいくつか用意され濃度を調整しながら順番に浸け込んで行くようです。

非常に時間のかかる伝統的な製法で、あまり行われておりませんが、原皮への負担が少なく、丈夫なレザーを作ることができます。繊維構造へのダメージが軽減されるので、エイジングにも良い影響があります。

イギリスのクレイトン社やトーマス・ウェア社、イタリアでは、バラダッシ社など名だたる名門タンナーも採用する製法になります。

 

一方、宮内産業の鞣しは、現代的で、ドラム方式を採っているようです。

大きなドラムのような入れ物にタンニンとコードバンの原皮を入れ、ぐるぐる回します。コードバンの原皮は、ぐるぐるの衝撃で繊維がほぐれ、タンニンがより早く浸透して行くことになります。

鞣し工程の時間が短縮でき、コスト面のメリットもありますので、多くのタンナーが採用しています。

 

 

鞣しで使う植物タンニンの元は、柿の葉やミモザなど多種あり、オイルの配合も色々とあるので、細かなレシピや製法による違いは、まだまだあるかと思いますが、いずれにしましても、どちらも世界に誇る日本の伝統技術であることは間違いないでしょう。^^

 

あくまでも個人的な感想としては、新喜皮革社は、質を高め、エイジングを重視した製法で、グローバルに展開し、宮内産業は、国内の8割を占めると言うランドセル向けに製造してる背景もあるので、スピーディーな製法で安さと安定供給をはかり、塗装や撥水力などのタフな仕上げに注力してる印象ですかね。

 

※参考ですが、4年目の宮内製コードバン(染色なし)の様子です。

 

使い始めはこんな感じでした。


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