コードバン財布は顔料と染料どちらが良い?

エイジングから考えてみよう!

こちらの内容はコードバン財布を初めて買われる方向けの内容になります。

 

コードバンの仕上がりは、大きく分けて、顔料と染料があります。

どっちが良いのでしょうか?

ここで注目して欲しいワードは、経年変化(エイジング)です。

 

色々とネットでコードバン財布を探して見ると、商品紹介のページによく登場するワードとして経年変化やエイジングがあります。

もう既にお調べになられている方もいるかと思いますが、読んで字のごとく、使用する時間が経つにつれて、革が変化して行く様子を指しています。

どうしてそんなに注目されるのでしょうか?

 

コードバンに限らず、革全般的に重要視されますが、良く言えば、熟成が進み、革に魅力が出てくるというニュアンスになります。

味わいとも言われますが、コードバンについては、艶や光沢が増してきます。一般的に色も深い色へ変化します。

下の写真は何も色を染めてないコードバンの経年変化です。

 

使用前

 

使用後、4年経過

※フライングホースシリーズより

 

ご覧の通り、かなりの変化が起きています。

 

着色処理をしてない自然なレザーでも、このように何かで染めたような色合いに変化して行きます。

メンテナンスの方法によっては、非常に美しい艶々コードバン財布になるかと思います。^^

 

写真を見て頂いて、エイジングについてはご理解できたかと思いますが、では、実際に財布を選ぶ時は、どう捉えるべきか?

 

ここからが需要なポイントです。

まず、このような革の変化を望むかどうかです。

つまり、コードバンの革を適度に手入れしながら熟成を楽しみたいかどうかになります。

 

もし、それを望むのであれば、染料で仕上げたコードバン財布をお選びください。

 

顔料のコードバンは絶対的にNGになります。

顔料仕上げは、基本的にレザーの表面を塗る、つまりコーティングする形になりますので、革の変化が見えにくくなってしまうからです。

コードバンの一番の醍醐味であるエイジングを楽しみたい方は、染料仕上げがお勧めです。

徐々に、色は深見を増し、ダイヤモンドと称されれる深い艶と上品な光沢の美しさが堪能できるかと思います。

 

よし!、染料仕上げに絞って見るかと思われた方は、是非、こちらもご覧ください。

 

 

しかし、逆にあまり変化を望まず、購入時の状態をキープしたい方は、顔料仕上げのコードバンを選ぶのが良いと言うことになります。

 

プレゼントなどの場合もこちらの方が無難かもしれません。

なぜなら染料仕上げは、言ってみれば丸裸状態なので傷も付き易く、水にも弱いので、美しい経年変化を望むのであれば、適度なお手入れが必要になり、やや面倒な側面があるからです。

 

汗や水滴など放置してしまうと水ぶくれやしみとなりますので、気配りが必要になります。

 

エイジングは楽しめますが、しっかりケアをして行かないと残念な結果になるのが染料仕上げコードバンです。

ちょっとしたした隙で大惨事となる場合もあり、結構、ショックは大きいものになります。^^;

 

顔料の場合は、エイジングが見えにくく、物足りなさはありますが、発色に優れ、色落ちもなく、コードバンの革に汚れが染み込みにくいので、手入れも楽で比較的に綺麗に使っていけるメリットがあります。

コードバンの表面は塗装されているので、防水効果もあり、それほど水や汗などに神経質になる必要がなく、使いやすいのが一番の特徴かもしれません。

使い込む中で、革の表面が摩擦などで磨かれて光沢が出てきます。

色の変化が無く、綺麗に使える点では、ファッションに重きを置く場合などで適してるかもしれません。

 

特にエイジングにこだわらなければ、コードバンの独特な張りやこしなど顔料の場合でも十分にお楽しみ頂けるかと思います。

実は、有名ファッションブランドをはじめ、多くの革財布は、顔料で仕上げられています。

 

 

コードバンは、とても丈夫でそう簡単には、へこたれませんので、恐らく長い付き合いになるでしょう。

値段も高価なので、仕上がりについてはメリット・デメリットを考慮の上、よくよくご検討くださいませ。

 

染料仕上げ顔料仕上げ
かなり弱い強い
汚れ落ちにくい落ちやすい
付きやすい やや付きにくい
エイジングするしない

 

一番のポイントは革の変化を望むか望まないかです!

変化を楽しむなら染料仕上げ、最初の状態をなるべくキープしたい方は顔料仕上げのコードバンを!

極論を言ってしまうと、この選択を間違わなければ、そこまで後悔することはないかと思います。^^;

 

※顔料・染料をわかりやすくまとめています。


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