コードバン財布を賢く選ぼう!

 

コードバン財布の選び方

コードバンに限らず革財布を選ぶ時の押さえておきたいポイントをまとめています。

 

革財布を選ぶ時に、○○のブランドはどうだろう?と評判など色々気になる方もいるかと思います。ただその前に後悔しないためにも基本的な部分は知っておいた方が良いかと思います。

 

それはレザーの仕上がり(着色処理)です。

 

コードバンに限ったことではありませんが、ブランドを選ぶ前に、まずは革の仕上がりをチェックしましょう。

主に3つを挙げたいと思います。

染料仕上げ
染料を使って染めて行きます。革の表面の質感がそのまま残る仕上がりとなり、透明感が特徴ですが、色ムラや固有の傷が見られる場合もあります。使用過程で雰囲気が変わる経年変化(エイジング)を楽しめます。水性の染料で染め上げる水染め(アニリン染め)やオイル染めなどがあります。革の表面が見えるので、傷がないグレードの高いレザーが使われます。染料の場合、最初は、あまり艶のないマットな風合いのため、仕上げの段階でオイルを多く含ませたり、グレージング処理(マシンを使って磨く)をして艶出しをしてる場合もあります。水に弱く、汚れがたまると落ちにくくなるので、手入れは必須となるでしょう。
顔料仕上げ
革の表面を塗ってカラーリングして行きます。つるつるとした手触りと光沢や鮮やかな色合いが特徴的です。水耐性が付き、汚れも染まりにくいので、綺麗に使っていけることができ、比較的、手入れも楽になります。見た目は良いですが、革の表面が隠れてしまうので革の本来の質感が失われ、経年変化は見えにくくなります。
染料・顔料仕上げ
染料で仕上げ色むらや傷を顔料で塗り整えます。革の質感は残されたまま色もムラがなく落ち着いたものになります。染料・顔料それぞれのデメリットをカバーした特徴があります。基本的に染料をメインとした仕上がりとなり、顔料はコーティングなど補助的に使われます。

 

財布の仕上がりも見ておこう!

一見では、どれも同じに見える財布ですが、よ~く見るとその財布の出来栄えが見えてきます。見ておくべきポイントを紹介したいと思います。

コバ処理

コバとは、革の切った時に出来る断面です。財布で言うと縁周りになります。

 

「ヘリ返し」、「コバ磨き」、「コバ塗り」などいくつか処理方法あるみたいですよ。

 

ヘリ返し

外側の革を内側にくるりと返して縫製する処理方法になります。断面は、外の革で覆われて隠れます。ファスナータイプを除き、コードバン財布ではあまり見られない処理ですね。

比較的にコストをおさえられた財布に多いイメージです。

 

 

コバ磨き

切断された革の切れ目を磨いて仕上げる処理方法です。

染料で染めては磨き、染めては磨きと、終わりなき処理とも言われ、職人の高度な技術力の上で時間と手間のかかる方法です。

美しく、自然な仕上がりとなります。

あまり見かけないレアな処理方法かと思います。

 


※写真:ガンゾのコードバン長財布 より

 

コバ塗り

切断された革の切り目を顔料などのコーティング剤で仕上げる処理方法です。

多くの財布で採用さていますが、いかに綺麗に塗られているかがポイントとなり、職人の技術により出来栄えが左右されます。

厚く塗ると、割れやすくなり、こちらも技術力が問われます。

磨いてニスを塗って仕上げるパターンもあるようです。

 

 

 

コバの部分は、財布の最後の仕上げとして重要なポイントとなっており、その財布の美しさを図る指標にもなります。

また処理の具合によって耐久面にも影響するところです。

しっかりチェックしておきましょう!

 

念入れ

念入れは、財布のふちの部分とミシンの縫い目の間に焼いたコテを使ってラインを入れる処理です。

縫い目部分が浮き上がって来ないように重なってる革どうしの粘着力を高める効果があります。

また、シャープに見せるデザイン効果もあります。

こちらの内装写真の比較を覧ください。

 

 

違いわかりますかね?^^;

ミシン目とふちの間に・・・・。

 

 

これでどうでしょう?

上の方では、間にラインが見えますよね。^^;

 

言われて見ればと言う程度の事なのですが、ぱっと見た印象は変わるものです。

こちらも高度な技術で、海外製のものは、あまり上手ではありません。

技術的な問題で海外のハイブランド製品でも念入れされてない物も多いようです。

 

デザインやコンセプトもあるので、必ずしも念入れしないとダメと言うことでもありませんが、腕の違いが見える部分でもあります。

写真では、中々わかりませんが、出来ればチェックしてみてください。^^;

 

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